話数 第110話
放送日 1976年(昭和51年)11月2日
タイトル 「天保ねずみ小僧異聞」
レギュラ−
キャスト
叶刀舟:萬屋錦之介、仏の半兵衛:桂小金治、榊大介:真夏竜、
矢車のお千:上原美佐、稲妻のお蘭:江波杏子
ゲスト
キャスト
長次
(島英津夫)
お新
(大山のぶ代)
奥祐筆組頭
石田外記
(北原義郎)
次郎吉
(中村嘉葎雄)
扇子問屋井筒屋万蔵:武藤英司、伝三郎:大村文武、島吉:中田博久、おるい:遠藤真理子
宇兵衛:中村時之介、扇子職人弥助:池田忠夫、
その他:松尾玖治、八幡源太郎、田原千之右、鳴海剛、西田勇三、
語り:馬場雅夫
オープニング
ナレーション
江戸の闇に夜な夜な大名屋敷旗本邸を襲い、奪った小判を貧乏長屋に投げ込む
姿なき怪盗があった
重なる飢饉と幕政への不信に市民はこれをねずみ小僧と呼び、義賊の世直しねずみと
喝采を持って迎えた。
だが、何者の仕業なのか。町方の探索にもかわらずその姿はようとして解らなかった。
あらすじ 地蔵長屋に住む長次は病弱の父と姉と暮らしていたが貧乏を恨み大工の仕事も
実に入らず土場に入るなど生活が荒んでいた。
そんな時、義賊ねずみ小僧の名を語った強盗が出現する。
旗本屋敷のみ狙い大店には絶対入らなかったねずみ小僧がしかも人を殺すとは。
みどころ
萬屋錦之介
中村嘉葎雄(弟)
島英津夫(息子)

シリーズ唯一
このスリーショットは豪華だ!
一口メモ:萬屋錦之介さんの実弟中村嘉葎雄さんは前回出演された
第55話「いのちの絶唱」の時の芸名は中村賀津雄さんでしたが、
1976年2月婚約を期に芸名を中村嘉葎雄と改名されたそうです。


今回より準レギュラーのお新(大山のぶ代)が登場します。
ご存知ドラえもん声で刀舟先生を追っかけまわすうわばみ役です。
「先生ぇ〜飲もうよぉ。」って声が忘れられなくなりますよ。(笑)
啖呵
用人 「何者だ。奥祐筆組頭、石田外記様の屋敷と知っての乱入か。」
叶刀舟 「あたりめぇよ。その外記って野郎の首貰いに来たんだよ。」
外記 「ええい、無礼者、斬れい、斬り捨てぃ。」
叶刀舟 「やかましいやい、この野郎。」
「てめぇ、よくも弥助とおうり坊を殺してくれたな。」
「てめえのさもしい根性の為におうり坊は舌噛み切って自分を守った。」
「許せねぇ。許せねぇ、許せねぇ・・・。」
「そればかりか。」
「ねずみ小僧をいいことに。ねずみを語っての押し込み強盗、
人の命を虫けらのように扱いやがった。」
「てめぇは人間じゃねぇや、叩っ斬ってやる。」
エンディング
ナレ−ション
すべては終わった。獄門の身でありながら微笑みすら浮かべて引かれていった
次郎吉の姿は刀舟の中でいつまでも消えようとはしなかった。
天保年間、有名無名の盗人の数知れず。その中での筆頭は
ご存知ねずみ小僧といわれ三十七歳を一期として天保三年八月十九日
鈴ヶ森で獄門、引き回しの時、薄化粧をしていたと伝えられる。
次週予告  「辻斬りなど止めてください。」
 「血にまみれたお金で医者になってどうするんです。」
名門医師の資格をうる為には手段を選ばぬ父と子の歪んだ絆。
 「少々の人間が生きようと死のうと問題ではない。」
虚栄の富に笑う悪徳医師の世界を刀舟の胴田貫がえぐる。
 「やかましいやいこの野郎。」
 「新薬の試し台に人間を使ったこたぁ許せねぇ。」
 「てめぇ、てめえら人間じゃねぇや、叩っ斬ってやる。」
次回破れ傘刀舟悪人狩り「闇に舞う白い牙」にご期待ください。
企画 勝田康三
原案協力 土居通芳
プロデュ−サ− 吉津正、菜穂進
脚本 津田幸於
音楽 木下忠司
撮影 坪井春樹
美術 阿部衛
録音 宮永晋
照明 嶋田宣代士
編集 阿良木佳弘
助監督 下村優
記録 中川節子
制作担当 原田昇
殺陣 尾型伸之介
演技事務 石坂久美男
効果 東宝効果集団
整音 トリッセン・スタジオ
現像 東洋現像所
装置 三船プロ
小道具 高津映画装飾
装飾 三度屋美術工房
衣装 京都衣装
美粧 山田かつら店
監督 村山三男



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